破壊の勇者

その名もルカリオ
受けループの破壊には両刀にしてインファイトとめざ氷を
持たせるのがベストだという考えが頭から染みついて離れなかったが、
それで崩せる時代はとうの昔に終焉を迎えた。
もはやラキグライだけではない。
エアームドにヤドラン、バンギにブルンゲルナットレイヒードラン……。
ああ、もう枚挙に暇が無い!
やはり受けループという構築は非常に強力だ。
それを瓦解させるには汎用性を殴り捨てて、徹底的にメタを張る必要がある。
そんなわけで、我が相棒を受けループ専用殺戮マシーンとしてチューニングしてみた。

なお、これは机上論であり、まだ実戦投入したわけでは無い。
本来、僕は帰納法を以てして記事を書くが、今回だけは確かに例外だ。
別に、これは起源を主張したいからいち早く記事にしたかった、
などという大人のエゴでは無い。断じて違う。

……いいか、違うったら違うんだからな。




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精神力 控えめ H44 C212 S252
(波動弾/めざ氷/悪の波動/悪巧み) @ラムorシュカ



勘の良い人はもうこれで分かったはずだ。
ではもう帰ってよろしい。

残念ながら、「?」マークが浮かんでいる君。
心配するな。今から解説する。


努力値と持ち物について

まずはHP。
44振ったのは地球投げ3発で沈まないようにする為。
それ以上の意味は無い。
Sは最速ドラン抜き。補正をかけなくても抜けるのは90族の特権。
そして、残りCとなっている。

持ち物はラムも欲しいし、シュカも欲しい。

ラムの利点は突然の電磁波に強いこと。
この構成だと鬼火は怖くない。毒はそもそも無効。
しかし、ナットレイやらバンギラスやらヤドランやらラッキーやら。
何となく受けループは麻痺を撒いてくるイメージが強い。
機能停止とまではいかないが、やはり麻痺を食らうと、
非常に動きにくくなる。バグは怖い。

シュカの利点は万一グライオンに抜かれていたときの保険。
大抵はガッサ抜き程度であると思われるが、陽気HSだって当然存在する。
相手はルカリオを見ると多くの場合、地ならしか地震を打ってくるので、
それを耐えてからの返す氷刃で切り裂ける。
また、受けループにはガブが入ってくることも多い。
持ち物はガモス対策のスカーフがほとんど。
スカされやすい地震を打つのは向こうもリスクを負う上、
逆鱗は(一応)半減なので読み合いが生じる。
そうした読みを放棄してめざ氷をぶち込めるのが利点。

以上のようにどちらの持ち物も「もしも」を避ける意味で非常に有用。
好みで選ぶと良い。
勿論、シュカを持っても、「急所」という名の「もしも」に対する責任は負いかねる。


■扱い方

受けループとは交代の多い構築だ。
読みを放棄した安定行動がウリらしいが、そこにつけ込むのが対策となる。
相手はルカリオを見て何を思うか。
頭にちらつくのはきっと「インファイト」の六文字。
ラッキーやバンギラスなど特殊受けを潰しに来たと考えるに違いない。
だから、こいつらの前に投げる。
読み当てても良いし、安全性を第一に考慮するなら死にだしでもいい。
すると、限りなく絶対に近いおよそ9割を越える確率で引いてくる。
もし引かなかったら、様子見の守るだ。それ以外はありえない。
引く先は?
筆頭候補がヤドラン。次点でクレセ。その次くらいにブルンだろうか。
これらのコマを選出していなければ、もしかしたらグライ、ムドーが来るかもしれない。
そこでこちらは笑みを口元に、悪巧みを選択するわけだ。
悪巧みからの波動でH振りヤドランは確1。クレセでさえも確2。
ブルンも確2だが、仮に呪われても虫の息レベルまで追い込める。
更におそらく全員がルカリオより遅い。
つまり、悪の波動のひるみというおまけまでついてくるということ。
ちなみに交代時にエアームドが来たら、波動弾を打てば良い。
頑丈までもっていくはずだから。
グライオンは多分、氷技を警戒して選出してこないと思うが、仮に出てきても当然即死である。

慌てて特殊受けを出そうとも一度積めば、
バンギはオーバーキル。ナットレイも同様。
BSラッキーは確2。BDラッキーは中乱数2と、もはや受けが成立しない。
波動弾の追加効果で運ゲーも許さない。
いとも簡単にループを崩すことができるわけだ。

この強さおわかり頂けただろうか?


■で、実際使うの?

知らぬ。
先制技も無いし、使いにくそうじゃね? これ。
受けループ見るなら、悪巧みボルトとかノイクンでいいし。




次回は対面構築もどきを書きたいと思ってる。
思ってるだけ。
ではまた。